アントラサイクリン系抗がん薬の代謝に寄与するCBR1・AKR1A1、CBR1の類縁酵素CBR3の大腸菌発現系・精製系を確立し、CBR1に対する強力な阻害活性を示す果物・野菜抽出液を見出した。また、CBR1とAKR1A1に対する阻害を検討できる細胞系を確立し、上記と同様の結果を得た。さらに、食品添加物の一種がCBR1の転写制御に関与することを見出し、その制御には転写因子Nrf2が関与することを明らかにした。CBR1の基質であるイサチンが腎障害を悪化させることを明らかにし、CBR1の機能制御が新規薬物標的となることを示した。
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