研究課題
本研究は、市民や大学生による河川整備プランのデザイン(仙台市における広瀬川と都市機能の共存のあり方の設計)と、それらの実現性を裏付ける河川魚類の基礎研究との往還に基づいて、大学(大学生)がデザインから実践に至るまでの過程に関与する、都市河川の持続的な活用のためのESDを提言、実践することを目指している。平成23年度(最終年)は、特に東日本大震災で甚大な被害を受けた広瀬川のサケ科魚類の生態調査を行い、これらの産卵環境は保持されているが漁業協同組合等の艀化施設、艀化事業が停滞しているとの事実に基づき、仙台市内の広瀬川流域の小中学校、児童館、および仙台市内の秋保温泉のホテル等との連携のもと、サケ科魚類の艀化飼育のための水槽を設置し、発眼卵の飼育を行った。またこれらの艀化稚魚を春に広瀬川水系に放流することにより、学校等の連携組織を基盤とした、艀化放流ネットワークを構築した。このネットワークを今後定着させることにより、震災で被害を受けた東北地方の教育機関を核とする新たな持続可能な保全活動や街作りの核となることが期待された。また本研究では、震災で影響を受けたサケ類の一種であるサクラマスの保全の理論的裏付けのための基礎研究を行い、学会発表、論文・モノグラフの執筆を行った。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Fisheries Science
巻: 78, 1 ページ: 81-90
DOI:10.1007/s12562-011-0436-6
宮城教育大学環境教育研究紀要
巻: 13 ページ: 1-5
水産資源研究会メールマガジンhttp://www.coframe.or.jp/DL/110720CoFRaME_MM_004.html
巻: 2011年7月号
http://fish.miyakyo-u.ac.jp/