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2009 年度 実績報告書

いつでも、どこでも、誰もが参加できるユビキタスラーニングを活かした理科教育の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21700785
研究機関新潟大学

研究代表者

興治 文子  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (60409050)

キーワード理科教育 / ICT活用 / 教材開発
研究概要

1. ICTを活用した理科教育教材の開発では,力学,波動及び電磁気分野の教材開発を行った。力学分野では,摩擦のない世界を,場所を問わずに手軽に再現できるようなガラスビーズとアクリル板の実験装置と,デジタルカメラ・分析ソフトを活用した2次元の運動概念形成のための教材および教授法の開発を行った。波動分野では,高分解能のデジタルカメラを用い,通常のデジタルカメラでは再現できなかった定在波が伝わる様子を視覚的に理解できるような教材画像を作成した。また,新学習指導要領では,小学校から電磁気分野が増えたため,例えばコンデンサーの蓄電・放電などをITセンサーと分析ソフトを活用することで,既存の実験にはない,リアル・タイムで場所を選ばず実験を行うことが出来るような教材を開発した。
2. 地域の特性に合わせた理科支援を行うために,中等教育の教員および教員志望の学生を対象に,ICTを活用した理科教授法の研修会を実施した。また,これらのITセンサー類を研修会後に貸し出した。実際に学校現場で活用し,その成果と課題を持ち寄ることで人的なネットーワークの構築と,現場に即したデーターベースの基盤となることであるだろう。
3. 物理教育の国際会議に出席し,研究発表および安価で持ち運び可能な教材を提示するワークショップを実施した。また,国際交流の成果を踏まえ,2月に本学でICTを活用した理科教育のシンポジウム(継続3年目)を開催し,初等・中等教育の教員および教員志望の学生らに広く研修の機会を提供した。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] ICTを基盤とした物理教材の開発と活用の推進 -新潟大学でのとりくみ-2009

    • 著者名/発表者名
      興治文子
    • 雑誌名

      CIEC研究会論文誌 Vol.1

      ページ: 49-54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 衝突現象の効果的概念形成とICT-Based Active Learning-ミリ秒分解能で分子運動・波動・衝突の世界をすっきりと解明-2009

    • 著者名/発表者名
      小林昭三
    • 雑誌名

      CIEC研究会論文誌 Vol.1

      ページ: 41-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ICTを活用した理科支援事業と人的ネットワーク構築2009

    • 著者名/発表者名
      興治文子
    • 雑誌名

      2009PCカンファレンス論文集

      ページ: 277-280

  • [雑誌論文] ICTをベースに衝突現象などでアクティブ・ラーニング2009

    • 著者名/発表者名
      小林昭三
    • 雑誌名

      2009PCカンファレンス論文集

      ページ: 335-338

  • [雑誌論文] Towards Scientific Concept Acquisition under Ubiquitous Environment

    • 著者名/発表者名
      Fumiko Okiharu
    • 雑誌名

      The American Institute of Physics (掲載決定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Active Learning Approaches by Visualizing ICT Devices with Milliseconds Resolution for Deeper understanding in Physics

    • 著者名/発表者名
      Akizo Kobayashi
    • 雑誌名

      The American Institute of Physics (掲載決定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 最新のICT-basedアクティブ学習法による科学概念形成法の新展開-ミリ秒の分解能で解き明かす・衝突・分子運動・電磁現象・弦振動-

    • 著者名/発表者名
      小林昭三
    • 雑誌名

      2009年度 自然科学教育と実践 (掲載決定)

  • [学会発表] ミリ秒分解能ICTツールで衝突の力学や波動現象をアクティブ・ラーニング2010

    • 著者名/発表者名
      小林昭三
    • 学会等名
      日本物理学会第65回年次大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      20100320-20100323
  • [学会発表] ユビキタス時代のICTを活用した科学概念形成2009

    • 著者名/発表者名
      興治文子、小林昭三
    • 学会等名
      日本物理学会2009年秋季大会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      20090925-28
  • [学会発表] ICTを基盤にした科学概念形成に効果的なアクティブ・ラーニング・モジュール2009

    • 著者名/発表者名
      小林昭三
    • 学会等名
      日本物理学会2009年秋季大会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      20090925-20090928

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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