マルチメディア・コンテンツでは静止画または動画とナレーションの組み合わせが効果的であるとされている。しかし、講師個人がコンテンツを作成する場合、静止画と動画を頻繁に使うことはコストがかかるため、コストがかからないテキストを使ったコンテンツ作成が中心となる。テキストコンテンツにおいても、静止画と動画に劣らない学習効果を得られるようにすることが重要である。本研究では、眼球運動測定装置であるアイマークレコーダを用いて、受講者の眼球運動を測定することで、外的認知負荷軽減の観点から、eラーニングにおけるコストパフォーマンスに優れた効果的なコンテンツ開発法を示すことが目的である。 平成21年度は、eラーニング・マルチメディア・コンテンツを用いた学習環境に関する実験を行った。具体的には、メモ等のノートテイキングを行いながらeラーニングを学習する場合を想定し、学習者の認知負荷が少なく学習効果が高い書き込み方法を、紙媒体、キーボード、ペンタブレット、タブレットPCを用いて比較実験を行った。
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