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2010 年度 実績報告書

幼児・児童の避難行動に適したリアルタイムウォークスルー型ナビゲーションの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21700832
研究機関夙川学院短期大学

研究代表者

森田 健宏  夙川学院短期大学, 児童教育学科, 准教授 (30309017)

キーワード安全教育 / 認知発達 / 子どものメディア活用 / 幼児教育 / 園務情報化 / ユーザビリティ / 避難行動 / ナビゲーション
研究概要

子どもが被災時に自主的な避難行動を可能にするためのアイテムとしてナビゲーション機器の開発を進めている。研究1では、現行の市販ナビ製品のコンテンツ分析および子どもを対象としたモニター調査を行い、理解可能性を検討した。その結果、店舗アイコン等の精緻性が以前と比較して理解を容易とし、これらランドマークの系列記憶により4歳児でも未知の地域で移動可能な事例があった。ただし、地図記号をはじめランドマークとなりうる対象が大人とは異なることから、今後、大規模調査が望まれる。研究2では、経路指示標識の適切性、理解可能性について保護者から幼児への個別アンケート調査を行った。その結果、基本的な自動車道路標識について歩行者の行動として解釈可能なこと、独自の指示標識を形情報と色情報が異なる場合、色情報に基づく解釈が試みられること等が明らかになった。研究3・4では、リアルタイムウォークスルー型の情報提示様式で仮想避難実験を行い、利用可能性を検証した。その結果、鳥瞰地図型と比較して理解しやすいこと等が正誤反応、RT(反応潜時)、印象評価を基に明らかになった。また、付加情報については、避難時のナビゲーションにおいて警告音の併用が画面への注意喚起に有効だが、音声ガイドは最後まで聞き入ろうとすることでかえって行動反応を遅らせることが明らかになった。なお、リアルタイムウォークスルー型は視覚情報との合致(類似)により、理解しやすいものの、画面への過剰注視が生じ、現実空間への注意低下が課題となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 幼児・児童による避難行動のためのポータブルナビのコンテンツ開発に関する調査研究2010

    • 著者名/発表者名
      森田健宏
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      金城学院大学
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] 幼児向けナビの開発に向けた経路指示の検討2010

    • 著者名/発表者名
      森田健宏
    • 学会等名
      日本教育メディア学会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2010-07-18
  • [図書] 赤ちゃんから学ぶ「乳児保育」の実践力 より15章2節 ITの導入2010

    • 著者名/発表者名
      川原佐公・古橋紗人子
    • 総ページ数
      209
    • 出版者
      保育出版社
  • [備考]

    • URL

      http://www.morita-ism.com/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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