研究概要 |
本研究では、ユビキタスコンピューティング環境下でPCやモバイル端末、デジタル家電をネットワークにより組み合わせて学習支援環境を構成するフレームワークをデザインし、実際のプロトタイプ開発を通して実証的に示すことを目的としたシステムの研究開発を進めている。本年度は、以下の項目について研究開発を進めた。 (1)Androidタブレット上で動作する動画への手書き入力可能のプロトタイプを開発し、プロトタイプを用いた学習環境について検討を進めた。構築したシステムは,プロセッサの性能が要求され,再生がぎこちなくなることが分かり,手書き入力時に映像を停止するモードと再生しながら手書き入力が可能となるモードの2つを設け,'実験等で必要な機能の検討を引き続き行うこととした。 (2)携帯電話やスマートフォンへのシステムの適応について実用化を含めた検討を進め、構築システムではストリーミング配信に対応し,さまざまなコンテンツに対応できるシステムとすると同時に,コンテンツとシステムを分離し,汎用性の高いシステムとした。 (3)構築と共に得られる知見やシステムの利用についてとりまとめ、学会での発表を行った。 (4)最新の技術動向や教育のトレンドについて情報収集を行うとともに、プロトタイプに取り入れるための検討を行った。UPnp(DLNA)機能や,端末に備わるGPSや加速度センサをシステムに取り入れる検討を行い、対応を可能とする設計とした。
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