研究課題
今年度は、昨年度の調査結果を踏まえ、(1)「米国における研究者倫理の生成過程に関する研究」に重点的に取り組むとともに、(2)「研究者倫理に関する諸外国の取り組み」についても昨年度に引き続き調査を実施することをとおして、米国における研究者倫理の生成過程の特徴について、国際的な比較分析により明らかにすることを目指した。(1)「米国における研究者倫理の生成過程に関する研究」については、昨年度に引き続き、関係機関の報告書や発行文書、関連資料の系統的な調査・分析や、研究者倫理をとりまく米国の科学技術政策の変化・動向に関する調査を実施し、その成果の一部については、「研究不正をめぐる科学者コミュニティと社会」として、1980年代以降の米国における研究者倫理の制度化の展開およびそこでの論点に焦点を絞って日本科学史学会年会で発表し、科学史研究者と意見交換を行った。また、メディアにおける代表的な研究不正問題の扱いに関する調査などを行った。とくに、第二次大戦後、NewYorkTimesなどの各種新聞に掲載された関連記事の動向・変化について、昨年度に引き続き系統的な調査を実施するとともに、その分析を行った。(2)「研究者倫理に関する諸外国の取り組み」については、文献調査や関係者の聞き取り、第2回研究公正性国際会議への参加とその準備ワーキンググループへの参加をとおして、諸外国や国際機関、学術誌等における研究倫理への取り組みの動向について情報収集・意見交換を行い、モデル化を行った。
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日本機械学会誌
巻: 2月号(Vol.114, No.1107) ページ: 121-122
学術の動向
巻: 9月号 ページ: 92-97
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