研究概要 |
1)ヒマラヤ前縁の断層トレースの位置とその幾何学的パターンの把握 ネパールの活断層地形判読を行い,前縁帯逆断層の背後に長さ50kmにわたる右横ずれ断層を発見した.ブータン全域の活断層判読を行い,その幾何学的パターンをはじめて明らかにした. 2)断層変位地形の特徴の把握 ブータン南部ゲレフ周辺は,ブータンで最も明瞭な逆断層の変位地形が認められる地域であり,断層変位地形の特徴を明らかにするため現地調査を実施した. 3)ヒマラヤ前縁北西部の前縁帯逆断層の地震発生様式の解明 ヒマラヤ前縁北西部(長さ430km)の区間の前縁帯逆断層が,最新活動では二つに分割されて活動し,16世紀前後に巨大地震をもたらした可能性が高いことを明らかにした.
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