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2012 年度 実績報告書

広域の風食評価のための、地表面状態とダスト発生臨界風速の関係解明

研究課題

研究課題/領域番号 21710031
研究機関鳥取大学

研究代表者

黒崎 泰典  鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教 (40420202)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード風食 / 砂漠化 / ダスト / 黄砂 / 気候変動 / 気象災害 / 土地利用
研究概要

これまで、東アジアにおけるダスト発生(風食)の年々変化の原因を侵食能(風食を起こす風の能力)と受食性(土壌・地表面の風食脆弱性)に区別するため、気象台データを用いてダスト発生頻度、強風発生頻度、ダスト発生臨界風速の解析を行ってきた。さらに、受食性の変化を議論するため、降水量、NDVIなどの土壌・地表面状態の解析を行ってきた。これらの解析から、モンゴルから中国東北地方の草原・耕作域において、地表面状態の変化(臨界風速の減少)が顕著なダスト多発を引き起こしていたこと、モンゴル草原域において夏季植生の残渣である春の枯れ草がダスト発生に影響していることを明らかにしてきた。このように、気象台データを用いて長期・広域の風食砂漠化の実体解明が大きく前進したが、文献・聞き取り調査から、地域、時代によって観測基準、観測環境が異なるなどといった気象台観測の弱点も明らかになってきた。また、臨界風速の数値モデルへの応用も試みてきたが、上記気象台データの弱点に加えて地点数不足も原因で実現できていない。
そこで、本年度は気象台観測環境の検証とダスト数値モデルに応用するための臨界風速メッシュマップ作成手法の検討を行った。気象台観測環境の検証はモンゴルの水文気象環境研究所の協力を得てツォクトオボー気象台の調査を行った。その結果、気象台から10kmほど離れた谷領域で最もダストが発生しやすく、一方、気象台が存在する台地領域は比較的ダストが発生しにくいことが分かってきたため、谷領域と台地領域による風速、臨界風速の違いを観測する計画を立てた。臨界風速メッシュマップ作成については、気象研究所の協力を得て4次元同化手法によるダスト発生再解析データ作成計画について打合せを行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 気象台データ、衛星画像、現地調査で見たモンゴルのダスト発生2013

    • 著者名/発表者名
      黒崎泰典
    • 学会等名
      日本沙漠学会・風送ダスト研究会「風送ダストに関する最近の話題と今後の展望」
    • 発表場所
      九州大学応用力学研究所(春日市)
    • 年月日
      20130117-20130117
  • [学会発表] 東アジアにおける黄砂増加と砂漠化2012

    • 著者名/発表者名
      黒崎泰典
    • 学会等名
      日本地理学会2012年秋季学術大会・シンポジウム「ゾドと遊牧知 ―乾燥地災害学の体系化に向けて―」
    • 発表場所
      神戸大学(神戸市)
    • 年月日
      20121007-20121007
    • 招待講演
  • [学会発表] Changes in Erodibility for Wind Erosion over East Asia for the Recent Two Decades (from 1990s to 2000s)2012

    • 著者名/発表者名
      Y. Kurosaki
    • 学会等名
      IMHE Conference “Climate Change: Ecosystem for High Mountain Regions”
    • 発表場所
      Khovd Theater (モンゴルホブト市)
    • 年月日
      20120807-20120807
  • [学会発表] 近年の東アジアにおける風送ダスト多発化の原因 – 気象台データを用いた解析2012

    • 著者名/発表者名
      黒崎泰典, 篠田雅人, 三上正男
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2012年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場(千葉市)
    • 年月日
      20120525-20120525

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公開日: 2014-07-24  

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