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2009 年度 実績報告書

人工衛星データを用いた水稲耕作地の二酸化炭素収支の広域推定

研究課題

研究課題/領域番号 21710032
研究機関岡山大学

研究代表者

岩田 徹  岡山大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (10304338)

キーワード人工衛星 / 水田 / 二酸化炭素(CO2) / MODIS / フラックス
研究概要

今年度は,(1)国内1サイトにおけるモデル構築研究の論文化、(2)国内3サイトを利用した植生指標の季節変化の検証、(3)国内水稲マップの作成準備、(4)国内サイトにおける放射計測装置の設置と測定の開始,の4つの内容わ実施した.既に提出した研究計画に準じて研究を遂行できていると言える.(1)においては,協力サイトである茨城県つくば市真瀬の単作水田において新しい植生指標としてGR (greenery ratio:可視光波長帯における緑色の放射強度)を導入し,同サイトにおける水稲の生理特性を表す指標として有効であることを示し,構築したモデルによって,生育期全体でのモデル出力値が,観測値に対してGPP(純生態系交換量)は102%, RE(生態系呼吸量)は95%となり,高い精度での実測値を推定できることが示された.この結果では,NEEは109%と過大評価になった.また(2)においては,岡山市の単作田において同様にGRを植生指標としてモデル計算を行った場合,つくば市のように,推定結果が必ずしも一致しない結果が得られた.これは,GRが岡山市における水稲植生の季節変化を精度高く推定できていないことに起因することが分かった.岡山市の単作田の場合,従来一般的に用いられてきたNDVIのほうが,植生の生理パラメータの季節変化を精度高く推定できていることが示唆された.(4)においては、中国揚州市江都におけるフラックス測定サイトでの連続測定に本補助金経費で購入した赤外線地表面温度計を8月に設置し、測定を開始した。順次データが蓄積されている状況であり、次年度以降に行う、同地におけるモデル検証用のデータとして、利用することが可能となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Applications of MODIS-visible bands index, Greenery ratio to estimate C02 budget of a rice paddy in Japan.2009

    • 著者名/発表者名
      Yhoshinobu Harazono, Kazuhiro Chikanoto, Shunsaku Kikkawa, Torn lwata, Nana Nishida, Masahito Ueyana, Yoshiaki Kitaya, Masayoshi Mano, Akira Miyata
    • 雑誌名

      Journal of Agricultural Meteorology Vol.65, No.4

      ページ: 365 374

    • 査読あり
  • [学会発表] 衛星データを用いた水田のCO2吸収量推定2009

    • 著者名/発表者名
      近本一宏, 岩田徹, 山本晋, 宮田明, 原薗芳信
    • 学会等名
      農業環境工学関連学会2009年合同大会
    • 発表場所
      東京大学・駒場キャンパス
    • 年月日
      20090915-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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