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2009 年度 実績報告書

地域性を重視した音環境マネジメントの手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21710045
研究機関山梨県立大学

研究代表者

箕浦 一哉  山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (10331563)

キーワード環境政策 / 音環境 / 地域環境管理 / サウンドスケープ / 住民意識
研究概要

本研究は音環境の経験の歴史性・地域性に注目して,良好な音環境を保全するためのマネジメント手法について考察しようとするものである。そのために,地域住民が音環境について述べる言説から音環境の経験の地域性の表れ方について検討する。平成21年度は,過去に実施した音環境に関する自由記述調査結果を再分析し,環境騒音のうるささに関する住民の記述パターンを整理した。その結果,騒音の状況やそれによって回答者個人に生じる心理的・生理的影響のほか,回答者の生活履歴や家族,地域社会の状況などもうるささに関連する話題となっていることが知られた。また,京都市の伝統的織物産業地域の音環境を事例に,地域社会の経時的変遷と音環境意識の関係について,文献資料・聞き取り調査結果等によって検討した。特に1960年代に同地域内で音環境をテーマとした教育・研究を行った小学校教諭の実践記録をテキストとした検討によって,1960年代における地区内の騒音の程度や,そうした音環境について当時の小学生がどのように捉えていたかが明らかになった。さらに,地場産業地域の音環境に関する新規調査対象地の検討を進め,そのひとつとして,山梨県富士吉田市の織物産業地域について,予備的な音環境調査・文献調査および関係者への聞き取り調査を行った。この結果を基礎として,次年度に住民への聞き取り調査を行い,京都市の事例等と比較しながら,地域音環境マネジメント手法についての検討を進める予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 地場産業騒音とともにある暮らし-ある小学校教諭の教育実践記録から-2009

    • 著者名/発表者名
      箕浦一哉
    • 学会等名
      日本サウンドスケープ協会研究発表会
    • 発表場所
      静岡市産学交流センター
    • 年月日
      2009-11-28
  • [学会発表] Relationship between community noise annoyance and local contexts : Analysis of free descriptions from a soundscape perspective2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuya Minoura
    • 学会等名
      The 38h International Congress and Exhibition on Noise Control Engineering (inter-noise 2009)
    • 発表場所
      Ottawa, Ccnada
    • 年月日
      2009-08-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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