• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

強相関ナノワイヤの磁壁制御

研究課題

研究課題/領域番号 21710142
研究機関独立行政法人物質・材料研究機構

研究代表者

長井 拓郎  独立行政法人物質・材料研究機構, 電子顕微鏡クラスター, 主任エンジニア (90531567)

キーワード強磁性ナノワイヤ / 強相関電子系 / ボルテックス磁壁 / スピントロニクス / ローレンツ電子顕微鏡法
研究概要

強相関電子系ハーフメタル物質であるペロブスカイト型マンガン酸化物La_<1-x>Sr_xMnO_3のナノワイヤをエピタキシャル多層薄膜から作製し、電流印加及び磁場印加による磁壁の制御を試みた。部分的にAuレイヤーを含むLa_<1-x>Sr_xMnO_3FeO_3/La<1-x>Sr_xMnO_3/La_<1-x>Sr_xFeO_3(x=0.4)エピタキシャル薄膜試料についてFIBマイクロサンプリング加工を施し、ピックアップした試料をCu電極付ポリイミド板に固定することで、マンガン酸化物ナノワイヤ両端にAu電極を組み込んだTEM断面試料を作製した。この試料を冷却TEMホルダーに取り付け、ソースメータを用いて電流-電圧特性の測定を行った。また、SrTiO_3/La_<1-x>Sr_xMnO_3/SrTiO_3(x=0.3)エピタキシャル薄膜試料について同様のFIB加工を実施してFIB用切欠けメッシュに固定し、ワイヤの方向を自由に変えることが可能なTEM断面試料を作製した。この試料をTEMホルダーに取り付け、外部磁場印加その場ローレンツ電顕観察を行った。交流消磁によりピンニングサイトにボルテックス磁壁が形成されたが、消磁の交流磁場方向をワイヤ長手方向に対して+45°にすると、ヘッド・トゥー・ヘッド磁壁では時計回り、テイル・トゥー・テイル磁壁では反時計回りのボルテックスが形成され、逆に消磁の交流磁場方向を-45°にすると、ヘッド・トゥー・ヘッド磁壁では反時計回り、テイル・トゥー・テイル磁壁では時計回りのボルテックスが形成されることが明らかになった。この外部磁場を用いた方法によりボルテックス磁壁のカイラリティを制御できることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ローレンツTEM法による強磁性ナノワイヤの磁化分布解析2009

    • 著者名/発表者名
      長井拓郎
    • 雑誌名

      日本金属学会誌まてりあ 48巻

      ページ: 613-613

  • [学会発表] ローレンツ電子顕微鏡法による強磁性ナノワイヤのスピン構造解析2009

    • 著者名/発表者名
      長井拓郎
    • 学会等名
      日本顕微鏡学会第65回学術講演会
    • 発表場所
      仙台国際センター(仙台市)
    • 年月日
      2009-05-26

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi