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2009 年度 実績報告書

ランダム性を考慮した多機能コールセンターのモデル化と評価手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21710149
研究機関東京工業大学

研究代表者

加藤 憲一  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (00361824)

キーワードOR / 待ち行列ネットワークモデル / 性能評価
研究概要

多機能コールセンターを確率モデルを用いて分析を行うために、その性質について基礎的な文献調査を行った。多機能コールセンターの特徴的な事柄として、コールを担当するオペレータがあい異なるスキルを持つこと、またスキルに応じて多様な契約を結んでいることがわかった。そこでコールセンターの性能評価においては、スキルを取り込んだモデル化が必要であることが明らかになった。そこで研究代表者は、オペレータをサーバ、客からのコールを呼とした待ち行列モデルを構成した。その際、呼を複数のクラスに分類し、サーバをいくつかの特定のクラスのみを処理できるグループに分割し、呼は処理できるグループを順に探索することで、オペレータの多様なスキルを表現することを提案した。この待ち行列モデルはグループ毎に即時系を持つ非循環型待ち行列ネットワークとなる。
研究代表者は、提案モデルにおける呼が処理を受けることが出来ない確率といった指標の数値的な計算手法について、従来の電話交換機に対する既存の成果と対照しながら、検討を行った。その結果、呼の発生としてボアソンないし断続ポアソン過程を用いること。およびネットワークの非循環敵名構造を利用して、上流のグループから順に処理を受けることが出来ない客の発生過程を近似し、逐次的に全てのグループにおける指標を近似計算する手法を提案するに至った。提案された近似計算手法は、シミュレーションに比べ高速に指標の近似値を導出しうることを明らかにしたが、その精度は一般的なパラメータ設定において十分であるとはいえないため、次年度に引き続き手法の検討を進める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 業種別商業集積に基づく都心商業地域の回遊行動モデル2009

    • 著者名/発表者名
      加藤憲一, 山田孝子
    • 雑誌名

      都市計画 44-2

      ページ: 8-14

    • 査読あり
  • [学会発表] 多段階の呼損系における溢れ過程の近似2010

    • 著者名/発表者名
      加藤憲一, 高橋幸雄
    • 学会等名
      待ち行列シンポジウム「確率モデルとその応用」
    • 発表場所
      広島ガーデンパレス
    • 年月日
      2010-01-18
  • [学会発表] サービス位置が指定されるM/M/c待ち行列モデル-図書館移動集密書庫配置への応用-2009

    • 著者名/発表者名
      高橋幸雄, 加藤憲一
    • 学会等名
      日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2009-09-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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