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2010 年度 実績報告書

災害時の地域生活継続を実現する自律分散型エネルギー拠点の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21710168
研究機関横浜国立大学

研究代表者

稲垣 景子  横浜国立大学, 環境情報研究院, 特別研究教員 (20303076)

キーワード減災 / 防災 / 環境調和型都市基盤整備・建築 / 都市整備 / 地理情報システム(GIS)
研究概要

本研究は、災害時のライフラィン途絶を想定し、地域毎に異なるエネルギー・水需要と、地域内に実在するエネルギー・水資源量を把握した上で、既存施設を活用したエネルギー拠点構築の具体像を提示し、エネルギー・セキュリティ面から見た地域の機能自律性評価手法の提案を目的とする。
平成22年度は、前年度に引きつづき、研究の基礎となる各種統計データと地理空間情報をGIS上で整理した。
これらの情報を元に、既存施設を活用したエネルギー拠点候補地選定のため、スタディエリアにおいて公共的施設群の特徴を整理・分類した。具体的には、防災関係施設が立地する地区の現況を把握するため、主に神奈川県域で条件を整理し、エネルギー・水需要量を指標に施設や都市活動の集積地区の抽出方法・地域類型化手法を検討した。熱負荷密度の高いエリアを、活動が活発で機能継続のニーズが高い地域と捉え、構成施設を整理した結果、高い防災性能が要求される官公庁、病院等が立地していた。次に、病院施設を対象に、設備概要と消費実態、防災対策に関するアンケート調査を実施した。病院施設は、設備容量・需要量が大きくエネルギー面的利用の中核となりうることから、病院を中核とした地区において、平常時と非常時ともに機能を発揮する分散型拠点の計画とシミュレーション評価を行い、設備の常用化や隣接施設との共用化により、防災性と環境性を向上できる可能性を示唆した。
上記のとおり、地域の機能自律性評軸・評価手法と地域エネルギーシステム像の提示に向け、評価手法を検討し、基礎データを整理した。さらに、太陽光発電等の再生可能エネルギー活用や蓄電に関する技術開発・社会動向調査を実施した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 電力供給停止時における電気自動車の蓄電設備としての可能性2010

    • 著者名/発表者名
      稲垣景子、吉田聡、佐土原聡
    • 雑誌名

      地域安全学会梗概集

      巻: No.27 ページ: 67-70

  • [雑誌論文] 災害時の自律性を確保する拠点区域の選定に関する検討-横浜市を対象としたケーススタディ-2010

    • 著者名/発表者名
      稲垣景子、佐土原聡
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: D-1 ページ: 298-298

  • [雑誌論文] 安全に安心して暮らせるまちを目指して

    • 著者名/発表者名
      稲垣景子
    • 雑誌名

      土木技術

      巻: 65巻12号 ページ: 79-82

  • [学会発表] 自律分散型拠点構築による地域防災力向上-庁舎施設と病院施設を対象とした調査-2010

    • 著者名/発表者名
      稲垣景子
    • 学会等名
      土木学会地震工学委員会「相互連関を考慮したライフライン減災対策に関するシンポジウム」
    • 発表場所
      土木学会講堂
    • 年月日
      2010-12-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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