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2011 年度 実績報告書

船舶の衝突回避操縦判断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21710170
研究機関神戸大学

研究代表者

渕 真輝  神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 助教 (20362824)

キーワード判断時機 / 操船方略 / 海上交通心理 / 海上安全 / 衝突回避
研究概要

平成22年度までの、実務経験者を対象とした調査の結果、海上交通における衝突回避判断の時機(タイミング)およびどのように衝突を回避するかといった操船方略は、いずれも船舶の大きさ(船型)に大きく影響されることが示された。具体的には、小さい船舶を操縦する者は大きい船舶を操縦する者よりも有意に判断時機が遅いために海上交通ルールが理想的に機能していないこと、また小さい船舶を操縦する者は自船にとって都合の良い操船方略を選択することが明らかになった。これらの知見をベースに、23年度の研究は、海上交通における衝突回避に関する教育プログラムを立案し、その実施と効果測定を行った。具体的には次の通りである。
1.教育プログラムの立案
操船判断時機の差異および操船判断に関する知見について教授し、技能レベルに応じた安全な操船判断を行う教育プログラムを立案した。教育プログラムの立案に際しては、これまでに本研究で得られた知見、ならびに先行研究で明らかにされている学生の特徴を考慮した。教育プログラムは、座学と実習ならびに討議から構成された。
2.教育プログラムの実施と効果測定
神戸大学海事科学部学での船舶実習において立案した教育プログラムを実施した。学生を教育実施群と教育未実施群に分け、効果測定を行った。教育未実施群には事後にフォローアップ教育を行った。分析の結果、教育プログラムの実施により、(1)教育を実施した船舶船型の影響を受けること、(2)操船方略を柔軟に選択できるようになったこと、(3)教育プログラムと海上交通ルール知識には関連がないことが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 学生に対する避航判断教育プログラムの効果検証2012

    • 著者名/発表者名
      渕真輝、草加大司郎、藤本昌志、臼井伸之介
    • 雑誌名

      日本航海学会論文集

      巻: 126 ページ: 187-195

    • 査読あり
  • [学会発表] Timing and Strategy of Collision Avoidance at Sea2011

    • 著者名/発表者名
      渕真輝
    • 学会等名
      The First China-Japan Symposium on Modern Safety Technology and Management Strategy
    • 発表場所
      上海海事大学(中国・上海)
    • 年月日
      2011-12-16
  • [学会発表] 海上交通における衝突回避判断教育プログラムの試行とその効果検証2011

    • 著者名/発表者名
      渕真輝、草加大司郎、藤本昌志、臼井伸之介、広野康平、持田高徳
    • 学会等名
      日本人間工学会関西支部
    • 発表場所
      神戸大学(兵庫県)
    • 年月日
      2011-12-10
  • [学会発表] 視界制限状態における船舶のレーダーを用いた衝突回避判断に関する調査2011

    • 著者名/発表者名
      渕真輝、川井智広、藤本昌志、広野康平、持田高徳
    • 学会等名
      日本人間工学会関西支部
    • 発表場所
      神戸大学(兵庫県)
    • 年月日
      2011-12-10

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公開日: 2013-06-26  

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