研究協力者 |
荒木 英一郎 独立行政法人海洋研究開発機構, 地震津波・防災研究プロジェクト, 技術研究主任 (60359130)
堀 高峰 独立行政法人海洋研究開発機構, 地震津波・防災研究プロジェクト, 研究員 (00359176)
中田 令子 独立行政法人海洋研究開発機構, 地震津波・防災研究プロジェクト, 特任技術研究副主任
兵藤 守 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 研究員
AMPUERO Jean-Paul カリフォルニア工科大学パサディナ校, 准教授
小寺 透 日本海洋事業株式会社
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研究概要 |
本研究では,海溝型巨大地震に対する事前検知能力を検証すべく,2003年十勝沖地震の発生前後の期間において,海底孔内観測による傾斜計データの解析を行った.その結果,海溝沿いでは2日間で200kmほど余効すべりが伝播していることが明らかとなった.この現象を3次元数値シミュレーションでも概ね再現することができ,プレスリップについても,海溝付近での変化量が大きいことが示された.このことは,海溝付近での海底観測の有効性を示すものである.また,低周波イベントについても,東南海地震をはじめとする巨大地震震源域に近いため,地震発生前に移動速度・再来間隔・解放モーメント率が高まることが示された.
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