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2009 年度 実績報告書

βバレルタンパク質表面を分子認識場としたアミロイド性タンパク質の機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 21710225
研究機関東京工業大学

研究代表者

高橋 剛  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (90345380)

キーワードアミロイドβペプチド / アルツハイマー病 / 緑色蛍光タンパク質 / アポトーシス / 神経変成疾患
研究概要

タンパク質のミスフォールディングは、アルツハイマー病等の種々の神経変性疾患に深く関与している。このタンパク質のミスフォールディングの機構解明やミスフォールディングを阻害する分子の構築は、アルツハイマー病等の神経変成疾患の治療や予防に繋がるものと期待される。本研究代表者はこれまでに、βバレル構造をもつ緑色蛍光タンパク質(GFP)表面にアルツハイマー病アミロイドβペプチド(Aβ)のアミロイド構造を模倣した表面を人工的に構築し、それがAβの集合化阻害能をもつことを報告している。本研究では、この方法論で構築した擬アミロイド提示タンパク質を使って、アルツハイマー病の発症を引き起こすAβの神経細胞毒性に対する効果および作用機序について明らかにすることを目的とした。
GFP表面にAβ様アミロイド構造を提示した擬Aβ提示GFPを用いて、Aβの集合化の阻害と神経細胞毒性に対する抑制作用について、神経細胞モデルであるラット副腎褐色細胞腫PC12細胞を用いて評価した。試験管内で調製した単量体Aβと擬Aβ提示GFPを混合し、インキュベート後にその溶液をPC12細胞に作用させ、Aβ集合体の毒性によるPC12細胞の細胞死を解析した。その結果、擬Aβ提示GFP非存在下に対し、擬Aβ提示GFPを混合することで、AβによるPC12細胞の細胞死が顕著に抑制された。このことから、擬Aβ提示GFPが、実際に神経細胞に対して毒性を示すようなaβの集合化を顕著に抑制していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Rational design of amyloid β peptide-binding proteins : Pseudo-Aβ β-sheet surface presented in green fluorescent protein binds tightly and preferentially to structured Aβ2010

    • 著者名/発表者名
      T.Takahashi, K.Ohta, H.Mihara
    • 雑誌名

      Proteins 78

      ページ: 336-347

    • 査読あり
  • [学会発表] アミロイドβペプチドの集合体形成をモニタリングできる蛍光タンパク質の構築2009

    • 著者名/発表者名
      高橋剛、太田健一、三原久和
    • 学会等名
      日本ケミカルバイオロジー学会第4回年会
    • 発表場所
      神戸市産業振興センター
    • 年月日
      20090518-20090519

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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