植物は病原体から身を守る免疫システムを有している。本研究では、ランダムライブラリより見出した、植物免疫活性化ペプチド(PIP-1)の詳細な免疫誘導機構の解明、ならびに受容体の同定に向けた標識体の合成を行った。まず、PIP-1の植物細胞による分解と防御応答の関係を調べたところ、植物は短時間と長時間の刺激を区別して応答していることが示唆された。また、放射性標識体を得るために、C末端残基をCysに置換し、側鎖チオール基とマレイミド基との反応を利用した間接的ヨウ素化を試みた結果、本類縁体は活性を保持したことから、標識体として使用できることが分かった。
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