研究成果は、以下の4点が上げられる。 1.ベトナム・ハノイの高分解能DEMの作成・解析 2.ALOS衛星画像をつかったハノイ洪水分析 3.ボーリングデータを用いた地質柱状図の作成 4.研究成果の発表・公開 1については、ハノイの測量データ約2300点を使って高分解能のDEM(デジタル数値地図)を作成した。作成したDEMの解像度は約2mである。以前作成したDEMから5km拡大した範囲をカバーすることができた。2については、2008年におこったハノイ大洪水をALOS衛星画像を用いて分析し、(1)で作成したハノイの地形のDEMから洪水ハザードマップを作成した。これにより、標高ごとの危険分類をおこなうことができた。3については、ハノイ全域のボーリングデータ約120本を分析し、地層区分をおこない、地質柱状図を作成した。ベトナム様式のボーリングデータフォーマットを日本標準の地層区分に分類することができたため、日本で用いられている地質構造解析が応用できるものと期待される。4については、1~3の研究成果を中心に2本の論文執筆、3つの学会・シンポジウム発表(招待講演を含む)をおこなった。
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