ゴアとムンバイ(旧ボンベイ)で合計4回の現地調査を実施した。20名以上のティアトル関係者に対する聞き取り調査を行うとともに、プリント・メディアや映画に代表される20世紀のインドの大衆文化の発展に関する研究レビューを行った。その結果、以下3点が明らかになった。(1)1950年代から1960年代にかけて、ボンベイのゴア・クリスチャンの移民ネットワークの中で現在のティアトル公演の形式が確立されたこと。(2)ティアトル俳優やミュージシャンたちは、映画産業ボリウッドと深い関わりを持っていたこと、(3)1990年代にティアトル公演の中心地がゴアに移動したこと。3本の論文、3回の学会発表などで研究成果を発表した。また、ボンベイのティアトル関係者のインタビュー動画を10本作成した。
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