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2009 年度 実績報告書

ルヌーヴィエの実践哲学の構造とフランス自由主義の哲学

研究課題

研究課題/領域番号 21720001
研究機関北海道大学

研究代表者

村松 正隆  北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (70348168)

キーワードシャルル・ルヌーヴィエ / 人格主義 / カテゴリー論 / フランスにおけるカント主義 / フランス・スピリチュアリスム / 実証主義
研究概要

2009年度の本研究は、ルヌーヴィエのカテゴリー論ならびに、ルヌーヴィエが主宰した雑誌、Revue philosophiqueの収集と読解を中心に進められた。
1)ルヌーヴィエのカテゴリー論については、彼の『論理学』『心理学』の読解を中心に遂行し、カントのカテゴリー論を換骨奪胎しつつ、自然科学・社会科学両面をカバーする形でのカテゴリー論が形成されるプロセスを追跡した。即ち、自然科学のみならず、社会的諸学をも統括するものとしてのカテゴリーというルヌーヴィエの理念を明らかにすると同時に、この理念の形成における実証主義の影響などにも考察を加えた。この成果は、2009年12月に開催された北海道哲学会の例会で発表され、来年度の同会の会誌に掲載されることとなっている。また、カントのカテゴリー論からデュルケムのカテゴリー論に至る流れの中に、ルヌーヴィエのカテゴリー論を位置づけ紹介することで、ルヌーヴィエのカテゴリー論の歴史的意義を明らかにした論考「シャルル・ルヌーヴィエカントとデュルケムの間で」が、『創文』第526号(2009年12月)に掲載された。
2)ルヌーヴィエの時事的論考を読解することで、彼の理論哲学と社会哲学の関係を理解するために、彼が主宰した雑誌Revue Philosophiqueの重要論文を読解した(本雑誌は、小樽商科大学図書館手塚文庫に所蔵)。これらの読解を通じて、上記の課題の研究を進めると同時に、ルヌーヴィエの未開社会論の重要性を巡る論考などをまとめることとなった。これらの成果は、2010年度以降に発表する諸論文に反映される予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] シャルル・ルヌーヴィエ:カントとデュルケムの間で2009

    • 著者名/発表者名
      村松正隆
    • 雑誌名

      創文

      巻: 526 ページ: 12-15

  • [学会発表] シャルル・ルヌーヴィエとそのカテゴリー論2009

    • 著者名/発表者名
      村松正隆
    • 学会等名
      北海道大学哲学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2009-12-12

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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