研究課題
若手研究(B)
現代倫理学の議論において主要なテーゼとして前提されている「ヒューム主義」の系譜を文献的に辿り、「ヒューム主義」という思考の枠組みの哲学的意義を探った。現在論じられている枠組みから探究を開始し、100年間の現代倫理学史を遡る形で、「ヒューム主義」を哲学史的に検討した。その結果、「ヒューム主義」は、その内容において、ヒュームの哲学とは異なる倫理学上の問題から派生してきたことがわかってきた。このことにより、現代倫理学における「ヒューム主義」の哲学的意義がより明確に捉えられると思われる。
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