平成22年10月9日~11日に中国・四川省成都市の金牛賓館で開催された第十一届世界顔氏文化聯誼曁国学伝承与東亜経済国際学術研討会に出席し「王充的顔淵観-囲繞対於顔淵之死的理解」と題する研究発表を、平成22年11月1日~4日に中国・四川省蒲江県の鶴都家園酒店で開催された紀念鶴山書院創建800周年国際論壇曁宋明理学与東方哲学国際学術研討会に出席し「井上哲次郎之学術分類的当代意義」と題する研究発表を、平成22年12月4日~5日に中国・北京市の中国人民大学で開催された国際儒学論壇・2010-"儒家思想与社会治理"に出席し「関於《荘子》中的顔回」と題する研究発表を、それぞれおこなった。さらに、論文「完成使命的《儒教国教化》学説-囲繞日本学者的議論」(『儒学的当代使命:紀念孔子誕辰2560周年国際学術研討会論文集』巻3、九州出版社、2010年4月)と論文「顔回素描-『論語』と『史記』から-」(『成城大学共通教育論集』第3号、2011年3月)を発表した。これらは本研究の成果として形に表れたものであり、各学会では国内外の研究者と意見交換できた。 このほか、平成22年8月2日~3日、早稲田大学孔子学院で開催された「儒教を読み解く」という連続セミナーに、平成22年10月2日~3日、東京大学で開催された「17~19世紀東アジアにおける西学の受容と展開」という国際ワークショップに出席し、中国思想における後漢経学の位置づけについて考察する機会を得た。 勤務先の研究室においては、アルバイト2名の力を借りて、情報機器を活用して後漢経学関係の資料の整理や入力作業を進めた。これにより、近い将来、用いたい資料や語句を短時間で調査することが可能となり、後漢経学の資料の体系的整理に大きく寄与するものと考えられる。
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