研究課題
若手研究(B)
ジャイナ教論理学者アカランカの仏教説に対する差異意識は、特に刹那滅(瞬間的存在)論証に対して顕著に見られた。アカランカをはじめとするジャイナ教徒は、仏教徒が刹那滅論証の際に用いる<存在性>という論証因は正しい帰結とは反対の帰結を導く論証因であると批判するが、その同じ論証因を用いて、独自の立場である<多面性>あるいは<変化すること>を論証する。ジャイナ教徒にとって、刹那滅論証と多面性論証は表裏一体の関係にあることが判明した。
すべて 2012 2011 2009
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)
インド学チベット学研究
巻: 第15号 ページ: 1-34
Journal of Indian Philosophy
巻: vol.39 ページ: 521-534
巻: 13巻 ページ: 98-140