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2010 年度 実績報告書

中西牛郎の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21720023
研究機関國學院大學

研究代表者

星野 靖二  國學院大學, 研究開発推進機構, 助教 (50453551)

キーワード宗教史 / 宗教学 / 仏教改良運動 / 宗教概念 / 仏教史 / 新仏教 / 中西牛郎
研究概要

本年度の研究成果としては、中西牛郎に関する学会発表を1回行った。これは2010年9月5日に東洋大学で開催された日本宗教学会第69回学術大会における「熊本時代の中西牛郎-明治十年代の宗教論の位相-」である。内容としては中西が生地である熊本で過ごしていた明治十年代に焦点を合わせ、現地で神水義塾という私塾を開いていたこと、また熊本国権党の前身である紫浜会と機関誌への執筆などを通じて関係が深かったことなどについて報告した。更に中西が当時執筆した「宗教及道義」という論説の内容を検討し、そこには後に変化していく論点と、連続する論点の両者が見られることを指摘した。
次に『経世博議』のデジタル化に関して、前年に行ったマイクロフィルム化に引き続いて、デジタル化の作業を完遂した。同誌のデジタルデータを他の研究者と共有して今後の更なる研究の進展を目指すことは当初からの予定であったが、これを受けて研究に使いやすくするために目次の部分について文字入力を行ってデジタルデータ本体とリンクさせた目録を作成し、またデジタルデータにもインデックス情報を付加した。更に『常葉』についても研究に役立てるためにデジタル化し、加えて研究のための基礎資料となる『明治年間仏教関係雑誌目録』の目録部分についてテキスト入力を行った。
また2月に天理に現地調査に赴き、中西の天理教への関わりを検討した。天理教の教団刊行物を中心とした資料調査から、中西が天理教に関わっていた時期をより明確にすることができ、また中西の署名記事は多くはなかったが、あるいは中西の手になるものと推定される同時期の筆名記事を幾つか発見した。これに加えて、中西の墓石を確認して、没年と場所を確定させることができ、有益な調査となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 熊本時代の中西牛郎-明治十年代の宗教論の位相-2010

    • 著者名/発表者名
      星野靖二
    • 学会等名
      日本宗教学会第69回学術大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2010-09-05

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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