研究課題
若手研究(B)
本研究は、哲学者エルンスト・カッシーラーが『象徴形式の哲学』を著しそれを体系的に展開させる際に「空間」の問題が果たした役割に注目した。カッシーラーは、非ユークリッド幾何学や相対性理論を背景とする空間概念の新しい理解を手掛かりとして認識論を再構築し、さらに神話的思考や言語、芸術などの文化領域における空間の問題へと考察範囲を広げることで、認識論を多元主義的な文化哲学へと導いた。「空間」の問題は『象徴形式の哲学』に絶えず思考のための材料を提供したのである
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沖縄県立芸術大学紀要
巻: 19 ページ: 1-9
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008600832