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2009 年度 実績報告書

原三溪旧蔵近代絵画・彫刻に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21720037
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館

研究代表者

植田 彩芳子  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部企画課特別展室, 任期付研究員 (20510118)

キーワード日本近代美術史 / 日本近代史 / 原三溪 / コレクター / 日本美術院
研究概要

美術史家・矢代幸雄とも親しい関係にあった日本近代の豪商・原三溪の日本近代美術コレクションは、日本美術院を中心とした美術家の代表的作品群といえる。原三漢旧蔵作品の基礎的調査、および原三溪を中心とした当時の美術家ネットワークの調査が本研究の主要な目的である。平成21年度は科学研究費補助金交付申請書の記載に従い、順調に研究が遂行された。調査としては、博物館、美術館、図書館において作品調査および文献調査をおこなった。作品調査については、横山大観を中心とした日本美術院の画家の作品を中心に実施し、基礎データをファイルメーカーでデータベース化した。文献調査については、以下の三点を中心に資料収集、調査を行った。第一に、原三溪について各種資料を収集した。そうすることで、原三溪コレクションの全体像を把握した。第二に、昭和初期に開催された明治大正名作美術展覧会について、関連資料を蒐集、整理し、明治大正期の主要作品のコレクターについて比較検討し、原三溪コレクションに関する考察を深めた。第三に、横山大観記念館所蔵の原三溪宛横山大観書簡を調査することで、日本美術院の画家・荒井寛方など、当時の原三溪をめぐる美術家ネットワークの一端を確認し、現在、分析作業を遂行中である。こうした調査は、原三溪コレクションの全体像を把握するためにも必要不可欠であり、平成22年度も、その継続調査の必要性が十分に認識された。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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