平成21年度は繰り越しにて計1回のフィールドワークを行い、アメリカサクラメント(平成22年8月12日~平成22年8月28日)、において、調査協力者ルーズベ・ナフィスィ氏の案内で、音楽教授方法の観察・分析を目的としたフィールドワークを行った。 具体的にはまずカリフォルニア州立大学、サクラメント校及びスタニスラウス校を訪問し、民族音楽研究者との情報交換から調査をスタートさせた。特に上記スタニスラウス校においては、調査協力のためのプレゼンテーションの機会も得た。 またサクラメントおよびサンノゼにおいて、イラン文化コミュニティの代表者達とも懇談し、ジャーナリスト、ラジオ局などのインタビューも受け、調査目的の説明や協力要請などの機会を得、翌年の調査の準備を行った。 (平成21年度中の翻訳謝金としての支出は、このプレゼンテーション原稿、および現地で必要となる、調査に伴う研究の背景を説明するための英文原稿作成のためである。) また、音楽が如何に様々な環境の中で変容するのかという本研究の切り口のひとつとしてリズム的な側面を取り上げるために、東京外国語大学ペルシア語学科客員教授(当時)Zahra Taheri氏よりペルシア古典詩の韻律に関する専門知識・情報の提供もうけた。
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