研究概要 |
平成22年度は計2回のフィールドワークを行い、第1回目はアメリカサクラメント(平成22年8月29日~平成22年9月16日)、第2回目はサンフランシスコ(平成23年2月6日~平成23年3月13日)において音楽教授方法の観察・分析を目的としたフィールドワークを行った。 具体的には、前年度の調査協力呼びかけで得られた調査協力者たちへのインタヴューや音楽授受の現場などへの参与観察を行った。特にサンノゼ在住の音楽家Mahmoud Zolfonoun師のもとへ定期的に通い、貴重な音楽授受の現場データを得ることができた。またサクラメント及びサンフランシスコにおいて定期的に開催されている「ペルシャ詩を読む夜」の会にも出席し、調査目的の説明や協力要請などの機会を得た。 また音楽教授方法の変化の観察という研究目的においては、イラン音楽の特徴のひとつである即興演奏を如何に教授するのか(あるいはあえてしないのか)といった観点も重要となる。そのため、イラン音楽における即興の基礎概念についてThe British Forum for Ethnomusicology (BFE)の年次大会(2010,University of Oxford)で発表を行った。
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