研究課題
若手研究(B)
地元・近隣の有力社寺数カ所について初年度は主として聞き取りを、次年度は主として文書類の調査を行い、宝物関連の情報や記事をピックアップし集約した。その中で、複数の人間によるチェック体制により宝物の維持管理がなされていた事例も確認できた。また、調査の過程に於いて、近代以降のものではあるが、宝物が文化財として国家による管理体制に移行されつつある時期の文書も確認した。文化財の毀損や滅失に対する当時の危機感がよく現れた文書であり、今後より詳細な分析を行うべきものと認められた。