研究課題
若手研究(B)
GHQが占領下日本に読書奨励を図った翻訳図書は、戦後冷戦期米国の理想的自己像を投影していた。特に開拓時代の西部がその理想的国家像を表す要素として重要視された。日本人の図書解釈は、米国を受動的に理想化する一方、他方では米国を戦後日本と重ね合わせる二重解釈が見られた。この日米の図書解釈は、図書が両国の戦後の主体形成の闘争の場となった事を示す。本研究により、翻訳図書が占領及び冷戦期の政治的役割と機能を果たした事が強く再確認された。
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大妻女子大学紀要文系
巻: 45 ページ: 61-71
http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN10272489_ja.html
論叢 現代語・現代文化
巻: 4 ページ: 157-181