研究課題
若手研究(B)
フランス19世紀文学における愚者は、社会的価値観への盲従によってバランスのとれた思考能力を失ってしまった愚者と、逆に社会のルールを守る能力がないか、あるいはそれをあえて拒絶する変わり者としての愚者に大別される。フランス19世紀文学の基本スタイルは前者を風刺し、後者を普遍的真実を明るみに出す存在として描き出す点にあるが、二種類の愚者を奇妙に結合したようなきわめて印象深い登場人物もまた生み出している。
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駒澤大学外国語論集 9号
ページ: 97-137
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