研究課題
若手研究(B)
本研究は、十八世紀フランスの博物学者ビュフォンの思想における理論的核を抽出することを目的としている。本助成を受けた研究を通じて、ビュフォンの『博物誌』における生物発生の理論と、修辞家としてのビュフォンの名を確かにした著作『文体論』とのあいだに理論的同形性が存在していることが判明した。生物の発生と人間の思考の両者に共通するこの発生論的アナロジーが、ビュフォンの思想のオリジナルな点であり、それによって生物学と文学とを架橋することが可能になっていることが明らかとなった。
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『百科全書』啓蒙研究論集、『百科全書』研究会発行
巻: 第1号 ページ: 115-134
Recherches sur DIDEROT et sur l ENCYCLOPEDIE
巻: n.44 ページ: 140-152