研究課題
若手研究(B)
復員文学という観点からの文化史的な調査により、小説『失われた時を求めて』を第一次世界大戦中の文脈におきなおすことが可能になった。雑誌に掲載された兵士の書簡(『パリ評論』)、戦況記事(『フィガロ』紙の『ポリュビオスの解説』)、トルストイの『戦争と平和』などの比較分析をとおして、プルーストが、国民動員の道徳にかわる文学的復員(文化的な動員解除)の倫理を示唆していることを具体的に明らかにすることができた。
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