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2011 年度 実績報告書

ベトナム中部高原地方のエデ語の記述と言語生活状況に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21720154
研究機関立命館アジア太平洋大学

研究代表者

田原 洋樹  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 専任講師 (60331138)

キーワード言語学 / エデ語
研究概要

1.
前年度までに引き続き、現地のインフォーマントの協力を得てエデ語の音声調査を実施した。また、学校教育の現場におけるエデ語をはじめとする少数民族語の取り扱われ方、少数民族の「言語権」について、最新事情のヒアリングを行った。
危機言語の記述、保存に関するベトナム国内の取り組みは万全とは言えず、他方でコミュニケーションのベトナム語化が急速で進んでいる。エデ語の場合は民族語教育、民族語放送が実施されているので、まだ「マシ」というのが現実である。当事者であるエデ族の、長老たちは民族語保存に熱意を持っているが、彼らとて具体的なアクションをとれないところに、本件の難しさがある。
2.
音素目録の完成、文法項目の整理がおおよそ終わった。オーストロネシア語族に属する言語として、かつては接辞機能を有していたことが見て取れるが、現在ではかなり脱落しており、語形成の観点から興味深い。なお、数詞などの基本語彙において、現代インドネシア語に類似する点が縷々あり、これをエデ族の知識層が正確に認識していることは特筆すべきである。
音声面では、かなり複雑な語頭子音群が観察され、これを含めて、音声の全体像が明らかになった。

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公開日: 2013-06-26  

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