研究計画の最終年度として、前年度に調査収集した現代英語におけるデータと歴史的言語事実のデータをもとに、総合的に研究を行うことを目標に取り組んだ。二次述語が辿ったと思われる歴史的変化を予測し、それを確かめるための調査と分析を行い、現在も継続中である。コーパスを用いて歴史的データを調査し、データを収集した。中英語期から近代英語期にかけてのデータについて、複数のコーパスを用いて検証しまとめた。 コーパスを用いて歴史的データを調査し、データを収集した。中英語期から近代英語期にかけてのデータについて、複数のコーパスを用いて検証しまとめた。検証した歴史的データから、二次述語が現代英語に至るまでどのような特性を持っていたのかをミニマリスト理論の枠組みの下で分析した。 歴史的データの調査結果から、二次述語の構造に対する統語的分析を、小節の構造に対する統語的分析と比較検証した。 筆者のこれまでの小節に対する分析と二次述語に対する分析について、共時的な観点と通時的な観点からの調査結果をまとめたが、資料収集や調査にやり残した部分があり、また想定外の結果に対する分析の可能性が生じたため、追加的なコーパス資料の分析やアンケート調査を実施している。 ミニマリスト理論の下で、小節と二次述語の構造がどのように説明されるのか検証した。そして「なにが位相を形成するのか」という位相理論の疑問に対する、本研究の考察をまとめている。
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