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2010 年度 実績報告書

記号主義言語論に基づく英語動詞構文ネットワークのデータベース化

研究課題

研究課題/領域番号 21720179
研究機関同志社大学

研究代表者

長谷部 陽一郎  同志社大学, 言語文化教育研究センター, 准教授 (90353135)

キーワード構文理論 / 認知言語学 / コーパス / 語彙・意味 / 知識ベース・知識システム
研究概要

本研究は英語の構文の中でも特に動詞の項構造を中心としたもの(動詞構文)を取り上げ、それらを1つのネットワークとして計算機上にデータベース化することを目的とした3年計画(2009年~2011年)の研究プロジェクトである。2年目である2010年度には、以下のような成果が得られた。
1.構文ネットワーク構造の記述について検討を重ね、これまでに開発してきた形式概念分析(FCA)を用いた方法が、構文文法、認知文法、語文法といった理論と互換性を持つことを明らかにした。その成果は京都言語学コロキアム第7回年次大会(KLCAM-7)、および日本認知言語学会第11回大会(JCLA-11)で発表された(後者は研究協力者である淺尾仁彦氏との共同発表)。また、論文「構文のネットワークモデルについて:二重目的語構文を中心に」が『認知言語学論考No.9』(東京:ひつじ書房)に掲載された。
2.動詞構文ネットワークのデータはまだ完成していないが、計算機上で表示するためのプログラムの大幅な改良を行った。またそれを利用してWordNetの語彙概念構造データをヴィジュアルに表示するWebアプリケーションを制作した。このアプリケーションでは、指定された語の関連語や語同士の関係を分かりやすく表示するほか、選択した語彙レベルに応じて表示項目をフィルタリングすることができるため、英語の語彙指導に有用である。本研究プロジェクトでは当初から言語教育などの分野での応用が達成目標の1つとなっており、この面で一歩前進した。この成果をまとめた論文「第二言語語彙指導のための概念地図利用の可能性」が『比較文化研究No.96』に掲載された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 第二言語語彙指導のための概念地図利用の可能性2011

    • 著者名/発表者名
      長谷部陽一郎
    • 雑誌名

      比較文化研究

      巻: No.96 ページ: 219-232

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 構文のネットワークモデルについて-二重目的語構文を中心に2010

    • 著者名/発表者名
      長谷部陽一郎
    • 雑誌名

      認知言語学論考

      巻: No.9 ページ: 81-137

    • 査読あり
  • [学会発表] PLMとFCAによる構文ネットワークの記述について2010

    • 著者名/発表者名
      長谷部陽一郎、淺尾仁彦
    • 学会等名
      日本認知言語学会第11回全国大会ワークショップ「徹底した用法基盤モデルの展開:パターン束理論で「構文」が何かを再考する」
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] コーパスからの構文ネットワーク構築:英語他動詞構文の諸相2010

    • 著者名/発表者名
      長谷部陽一郎
    • 学会等名
      京都言語学コロキアム第7回年次大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2010-08-28
  • [備考] 作成中

    • URL

      http://yohasebe.com/amps/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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