本研究で行った5つの調査結果より、大きく分けて5点の事が明らかとなった。1.公立の小中学校に在籍する外国人児童生徒の教科学習の習得に、来日年齢と滞在期間が与える影響。2.ブラジル人学校の中学と高校の在籍者数の増加、日本滞在年数の長期化、学力上昇傾向。3.ブラジルと日本の文化的背景の違いが子ども達に与える影響。4.ブラジル帰国者が抱える問題の変化。5.日本にあるブラジル人学校の児童生徒、保護者の進路希望傾向。 以上の調査結果を各調査機関に報告するだけでなく、他機関での調査結果をお互いに共有することにより相互理解をはかり、ブラジル人児童生徒が現在抱えている問題を様々な視点から理解する機会を提供できた。
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