研究概要 |
本研究の目的は,語学学習者に対し,その一人ひとりの持つ語学レベルに応じて適切な語学学習用コンテンツ(テキスト)をアダプティブに提供するための仕組みを理論的に考え,Eラーニング用途にWebアプリケーションとして実装することである.平成22年度は「Webアプリケーションの開発ならびに本格運用」の観点から滋賀県立大学国際教育センター長谷川由美准教授,「ロジスティックス回帰分析の理論構築」の観点から立命館大学文学部田中省作准教授に研究協力を仰ぎ,日本語/英語リーダビリティ式構築実験に専念し,また以下を討議した: ・リーダビリティ式開発環境構築(多言語化) ・実験の実施に必要な各種ドキュメントの作成・作問 ・ロジスティックス理論の適用 日本語リーダビリティ式開発環境だけでなく,既に基本的な開発の済んでいる英語リーダビリティ式開発環境をさらにブラッシュアップして実装し,双方の実験を独立して行った.なお,初年度は被験者が正しくリーダビリティ式を作成し,確実に(式作成後)適切なテキスト検索を行える環境構築を第一義に置くため,テキストはあらかじめこちらで用意したが,本年度は外部ニュースサイトからクローリング技術を駆使して自動取得を行った.また,コンテンツのジャンル自動分類ならびに各ジャンル別リーダビリティ式構築を行った上で,実験やアンケートを行い,その結果を踏まえ,データの分析を中心に,学会誌投稿や発表を行った.結果,論文2件,国際学会発表1件を行った.
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