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2011 年度 実績報告書

第二言語語彙習得におけるTAP理論とATIを融合した新たな理論展開

研究課題

研究課題/領域番号 21720196
研究機関広島大学

研究代表者

田頭 憲二  広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (00403519)

キーワード英語 / 教育学 / 語彙習得
研究概要

本研究は,日本人英語学習者に対する語彙教授法の効果をより詳細に明らかとすることを目標としており,日本人英語学習者を習熟度,動機づけ,学習方略等により分類を行うことで,どのような学習者のタイプには,どのような語彙教授法が最も効果的であるのかを検証することを目的としている。
平成23年度は,引き続き,日本人英語学習者の語彙学習方略と動機づけという適性の観点から,教授法との関係性を明らかとすることを目的とした。具体的には,学習段階において与えられたタスクの要求に応じて,英語学習者は自らの語彙学習方略を変容させるという平成21年度の調査結果より,平成22年度の実験に引き続き,日本人英語学習者の課題遂行の際に使用する語彙学習方略と動機づけという二つの適性と,日本の教室環境における語彙教授および学習において頻繁に用いられるリスト形式を用いた学習成果との関係性について明らかとした。
実験時には,学習段階として,未知語からなるリストの学習時に使用した語彙学習方略および動機づけにより学習者を分類することで,語彙学習方略および動機づけと教授法の効果測定を行った。語の形式的な側面と意味的な側面の両面についての保持率および反応時間を用いた分析を行った結果,学習時に学習者が使用する語彙学習方略の種類および頻度に応じて,語の正答率および処理時間が異なることが示唆された。更に,上記の結果をもとに,反応時間を用いた教授法の効果測定に向けた調査計画の設定および学習者の習熟度を更に要因として加えた調査計画を確定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までに,当初予定をしていた実験計画について計画通りに遂行をしている。

今後の研究の推進方策

今後は,最終年度として,現在までの調査で明らかとなった知見を統合した実験を行うことで,日本人英語学習者に対する語彙教授法の効果をより詳細に明らかとすることとする。また,その結果については,今年度開催をされる国際学会等において広く公表を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本人英語学習者における語彙学習方略の違いがもたらす語彙知識への影響2011

    • 著者名/発表者名
      田頭憲二
    • 学会等名
      大学英語教育学会英語語彙研究会第8回研究大会
    • 発表場所
      麗澤大学
    • 年月日
      2011-12-10

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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