外国語学習において継続的、自律的学習が必要となる語彙分野で学習者が教師の支援を得て、他の学習者と協調しながら学習を使用できるよう電子ポートフォリオを開発した。電子ポートフォリオは教師が配信する教材、および学習者自らが学習対象とする語彙項目について学習者がメタ認知的に知識をモニタリングし、学習方略を統制することで語彙学習方略使用を促進することを目的としている。大学2校で英語授業を受講する大学1~4年生を対象に約10週の授業期間を通じて学習支援の実証研究を行った。その結果、学習支援の事前事後で質問紙により測定した7つの語彙学習方略のうち、記録、音声リハーサル、言語接触の使用が活性化した。また、課題として提示した語彙の定着度測定の結果、電子ポートフォリオにおける語彙情報の記録とメタ認知モニタリングを用いた編集作業で語彙知識の習得が促進されたことが示された。開発した電子ポートフォリオは使用するデータ等の使用許諾の問題を解決し、公開される予定である。
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