平成21年度(初年度)に、今までの基礎研究の流れを受け、大学レベルでの英語学習意欲の動機減退要因を明らかにすることであった。学習意欲に関する文献研究を主に進め、勤務校の大学1・2年生に対して大学レベルでの英語クラスにおいてどのようなことが学習意欲の減退要因となってきたか聞き取り調査を行った。また国内の学会を中心に英語学習の意欲に関して影響する要因に関しての資料収集を行った。 また、平成22年度は、1年目の研究成果に基づき、コミュニケーションを目的とする大学レベルでの英語学習に関しての聞き取り調査、及び質問紙による調査をすすめた。 最終年度である平成23年度は、前年度に引き続き、質問紙による調査を実施し、今まで収集した研究資料に基づき、英語でのコミュニケーションを目的とする学習動機減退要因に関して論文執筆、ガイドハンドブック作成に着手した。また、年度末にイギリスに出向き、Ema Ushioda博士とZoltan Dornyei博士にお会いし、今までの研究成果に基づき、研究指導を受けた。 端的に英語でのコミュニケーションを目的とする学習動機減退要因に関しての研究成果としてとりあげられるのは、特に教室内では、教員、受講生の作り出す授業の雰囲気といった要素に加えて学習者自信の内的動機付けの重要さである。また授業外では、学習者の将来的なゴールや目標設定も重要である。そういった知見に基づき、成果物を現在執筆中である。成果物の完成は本年中を見込んでいる。
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