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2009 年度 実績報告書

大学英語教育における「プログラム評価」の導入及びその戦略的汎用化のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21720210
研究機関立命館大学

研究代表者

山中 司  立命館大学, 言語教育センター, 講師 (30524467)

キーワード大学英語教育 / 「プロジェクト発信型英語教育」 / プログラム評価 / 構図化 / 汎用化 / フィージビリティ / プロジェクト論 / 評価論
研究概要

本研究は鈴木佑治、田中茂範、霜崎實等によって開発され、先駆的な実践が行われてきた「プロジェクト発信型英語教育」の普及を一つの事例とし、英語教育アプローチの戦略的普及や汎用化のための具体的な制約や変数を議論し、最終的に「英語教育アプローチ普及論」と本研究が称するフレームワークの提示を試みるものである。
本年度は、当該研究の基礎となる理論考察として、プロジェクトという手法が大学英語教育においてどう機能するのか、その仕組みを描出することを試みた。プロジェクトの理念、背景、行為、教育論的特徴から、英語教育として具現化させる手続き論までの一連の項目を理論化し、これらをプロジェクトの「アプローチ」と「メソッド」等として提示することで、本研究独自の貢献とした。さらにこれらの構図に自身の経験と事例からの考察を加えることで、手法としてのプロジェクトの有効性とその限界について具体的に検討した。
「プロジェクト発信型英語教育」構図とは、理念、方法論、プログラム、教授法、教材、評価といった多岐に亘る一連のサイクルであり、本年度はさらに、この理論化に基づいた上で、特にロジェクトを中心とした「アプローチ」、「メソッド」、「デザイン」の箇所に記述の的を絞り、試論の提示を試みた。具体的にはプロジェクト発信型英語教育の具体的実践の記述から、英語教育アプローチを汎用化させる上での要素を抽出し、そのサイクルと「型」をモデル化し、「メソッドの一貫性とデザインの多様性」という論点を中心とした論考を展開した。最終的にはこれらを英語教育アプローチとして一般化する必要性を説き、英語教育の新たな研究分野としての可能性を示した。
なお一連の考察については、提言として一定の妥当性を持つものと評価できると思われる一方で、これらは決して理論的想定の域を出るものではない。当論考にいかにして実証性を伴わせられるかが今後の課題となるだろう。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 英語教授法のフィージビリティを高めるための基礎研究(スケール・アウト研究)2009

    • 著者名/発表者名
      山中司
    • 雑誌名

      API(政策情報学会)Working Papers Vol.3・4

      ページ: 17-42

  • [学会発表] 学部、事務局、教員、学生が連携する英語教育改革実施のあり方:立命館大学生命科学部・薬学部プロジェクト発信型英語プログラムの実践を事例に2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑治、山中司、加藤稔、関口幸代、近藤悠介、山下正克、玉井弘美、株式会社アイビーインターナショナル、株式会社オーティーシー
    • 学会等名
      大学教育学会第31回(2009年)大会
    • 発表場所
      首都大学東京(東京都)
    • 年月日
      2009-06-06
  • [図書] プロジェクト発信型英語<Volume2>2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑治、山中司、関口幸代、近藤悠介
    • 総ページ数
      158
    • 出版者
      郁文堂

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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