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2010 年度 実績報告書

守護創建禅院領の形成過程から見た室町期荘園制の研究―公武関係の地方的展開

研究課題

研究課題/領域番号 21720229
研究機関京都大学

研究代表者

早島 大祐  京都大学, 文学研究科, 助教 (10378490)

キーワード室町幕府論 / 西山地蔵院文書 / 室町期荘園制 / 京菩提寺 / 国菩提寺 / 細川家 / 山名家 / 禅宗寺院
研究概要

本年度は前年度に引き続き、西山地蔵院文書の整理・分析を集中的に行った。そのために研究会を通算7回開催し、その結果、順調に同文書の翻刻作業を完了することができた。
また2010年8月には、1~3日の日程で、但馬から丹後、丹波にかけて守護の国の菩提寺を現地調査し、知見を深めることができた。
あわせて本年度には、上記の調査結果を踏まえて、12月に単著『室町幕府論』を上梓し、その成果を公表することができた。具体的には、同書『室町幕府論』第六章の守護創建禅院において、室町幕府の実像を提示しながら、細川、斯波、山名、赤松、和泉守護細川家といった在京守護たちが、領国と京都にて建造した菩提寺を、京菩提寺と国菩提寺というかたちで概念化して、室町期荘園制の前提である室町時代の都鄙交通に関わる新たな視点を提示することができた。菩提寺の成立が、家の成立・継承と密接に関わる以上、京都における菩提寺の創建も、在京守護の家の成立・継承という前代には見られなかった現象をときおこすのに有効な概念であり、またその創建には、領国の人・ものが動員されたことから、この時期の都鄙の行き来の一端を具体的に明らかにできるわけである。
さらに2011年1月には日本史研究会の例会においては、「戦国期研究の位相」という報告も行い、本研究のその後にあたる16世紀史について、中世と近世の時代区分を意識しつつ、その時代像について見通しを提示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 戦国期研究の位相2011

    • 著者名/発表者名
      早島大祐
    • 学会等名
      日本史研究会
    • 発表場所
      京都大学文学研究科(京都府)(招待講演)
    • 年月日
      2011-01-08
  • [図書] 室町幕府論2010

    • 著者名/発表者名
      早島大祐
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      講談社

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公開日: 2012-07-19  

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