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2009 年度 実績報告書

六世紀末・七世紀の東アジア情勢と高句麗の対倭外交

研究課題

研究課題/領域番号 21720264
研究機関京都府立大学

研究代表者

井上 直樹  京都府立大学, 文学部, 准教授 (80381929)

キーワード高句麗 / 倭 / 古代東アジア / 朝鮮半島 / 対外関係
研究概要

本年度は、中華人民共和国吉林省集安市の高句麗遺跡を踏査し、高句麗遺跡・遺物を実見し、高句麗遺跡の現状を把握し、その理解を深めるとともに、同地のみで入手可能な文献を中心に、関連文献を収集した。また、大韓民国ソウル市東北アジア財団を訪問し、同財団の研究者との意見・情報を交換するとともに同財団発行の書籍を入手し、あわせて同国で刊行されている関係書物・論文も収集した。さらに、高句麗遺民によって建国され、高句麗・倭国外交を考究する上、大きな示唆を得られると思われる渤海の金沢・能登半島における関連遺跡を踏査し、遺跡の現状を把握するとともに、石川県埋蔵文化センターを訪問し、渤海関係遺跡出土の墨書土器を調査し、高句麗の対倭外交における北陸の重要性、その航路の時代的意義を再確認した。
文献史料調査では、当初の計画どおり、六世紀末から七世紀の高句麗の対倭外交を、該期の東アジア世界における高句麗を取り巻く状況、さらに高句麗周辺諸国の対外関係に留意しつつ、高句麗の視点から解明するために、『日本書紀』にみえる高句麗の遣使記事を検討し、関連史料をテキスト化して、データベース化作業を進めた。さら対倭関係を当該期の高句麗の対外政策全体のなかに位置づけ、理解できるように、対中国王朝・新羅・百済への遣使記事についても分析を行い、関連記事をテキスト化し、データベースソフトに入力した。また、高句麗の対倭外交を古代東アジア世界のなかに位置づけ、その意味を考究するために、百済・新羅・倭の遣使記事についても、諸史料を比較検討し、関係史料のテキスト化・データベース化を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 朝鮮三国の金石文2009

    • 著者名/発表者名
      井上直樹
    • 雑誌名

      『漢字文化三千年』(高田時雄編)(臨川書店)

      ページ: 29-55

  • [雑誌論文] 八世紀中葉の新羅・唐関係-孝成王代を中心に-2009

    • 著者名/発表者名
      井上直樹
    • 雑誌名

      唐代史研究 12

      ページ: 4-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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