本研究は岡山県における群小墳研究を推進するため、調査成果を収集し、総合化をはかること、GPSを用いた位置情報の取得と地理情報システムによる解析の実践のための手法の開拓を目指した。 本研究期間では、吉備地域における古墳の過半が集中する岡山県南部地域の岡山市・総社市・倉敷市・赤磐市、岡山県北部の津山市を優先して地名表作成の作業を行い、古墳時代を通じて約5000基の地名表の作成を完了した。簡易GPSを用いた位置情報取得のための試みについては、小規模な古墳が密集する場合でも相対的な位置関係の把握が可能なこと、取得したデータの補正を行うことできわめて正確な位置情報が取得できることを確認できた。
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