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2009 年度 実績報告書

等質地域への地域区分を行う空間分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21720298
研究機関弘前大学

研究代表者

増山 篤  弘前大学, 人文学部, 准教授 (50322079)

キーワード地域区分 / 等質地域 / 空間的連坦性 / 均質性 / 空間データ
研究概要

地理学研究においては、等質地域の概念にもとづいて、一つの地域を区分すること(以下、「地域区分」と呼ぶ)がしばしば行われる。そのため、これまでにも様々な地域区分方法が提案されてきたが、それらによる区分結果は、部分地域が空間的に連坦しない、あるいは、均質性の点で大局的に最適ではない、といった改善の余地を残していた。
本研究代表者は、研究開始年度以前に、単変量属性を持つ空間単位の集合のグループ分けによって地域区分を行うとき、均質性の点で大局的最適なグループ分けとなるための必要条件を導いている。本研究は、この必要条件を用いて、従来方法を上回る地域区分方法を開発することを目的としている。
平成21年度は、第一に、地域区分方法に関する文献レビューを徹底化し、これまでの研究の限界点を可能な限り正確に見極めることを試みた。そして、このレビュー結果をまとめ、日本都市計画学会の都市計画報告集で公表した。第二に、必要条件に基づいて地域区分を実行するための計算手順の概略を固めた。これについては、日本地理学会の秋季大会において発表した。そこでの質疑・討論の結果から、いくつかの貴重な示唆と今後検討すべき課題を得ている。第三に、必要条件を用いることで、従来方法(の中でも、特に部分地域を均質にすると考えられるもの)よりも、さらに部分地域を均質にする例を見出した。このことからも、研究全体の方向性について、より確かな手応えを得ている。
今後は、より一般的な場合においても、必要条件を用いる地域区分方法の優位性があるかどうかを理論的、経験的に確かめていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 都市計画およびその周辺分野における地域区分方法2009

    • 著者名/発表者名
      増山篤
    • 雑誌名

      都市計画報告集 8

      ページ: 106-113

  • [学会発表] 空間的連坦かつ最大限均質な部分地域への地域区分となるための必要条件2009

    • 著者名/発表者名
      増山篤
    • 学会等名
      日本地理学会秋季大会
    • 発表場所
      琉球大学(沖縄県)
    • 年月日
      2009-10-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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