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2010 年度 実績報告書

複数の調査地域を連環する「映像アーカイブ利用のシステム化」の実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21720331
研究機関立命館大学

研究代表者

鈴木 岳海  立命館大学, 映像学部, 准教授 (20454506)

キーワード文化人類学 / コンテンツ・アーカイブ / ネットワーク / 映像人類学 / 映像アーカイブ
研究概要

本研究の目的は、研究者と調査対象者による映像制作手法の開発と複数の調査地域の人々をつなぐ「映像アーカイブ利用のシステム化」のモデルづくりを行うことである。
2年目に当たる本年度は、以下の3つの具体的な成果をあげた。
1.前年、6月から世界的に流行した新型インフルエンザを考慮し調査を断念した、スペイン・バルセロナにおける年中行事のひとつであるFesta Majorの現地調査を行った。そこでは、スペイン国内におけるバルセロナ地域の特殊性と歴史が、小さなコミュニティを集合した本事例に反映されていることを整理した。
2.京都市静原とスペイン・バルセロナにおける年中行事の撮影を行い、年中行事が各地域や人々にとってどのような意味があるのか、文化人類学的調査を時系列的な比較分析による検討した。
3.京都市静原とスペイン・バルセロナにおける年中行事の撮影により、映像アーカイブを通して各地域の人々が通文化的な視点を導入する映像利用のシステム化の構築の準備を行った。とくに、静原では、調査対象者とともに、年中行事の映像を記録し、意見交換をおこなうことで情報共有を推進し、共同調査手法の問題系を整理した。
本研究の成果は、調査撮影において年中行事をとらえる際に必要な、多様な感覚に意識することの重要性と、視覚だけではなく、多感覚的な表現を取り入れることの重要性を明らかにし、その応用としての教育手法開発とその有効性に関する論文として報告した。
残った課題は、調査地であるネパール・カトマンズの社会変化に伴い、インフォーマントとの調査日程と調査地の選定などの調整が整わず、調査を行えなかったことがあげられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 感覚横断的映像教育手法としてのワークショップ開発に関する一考察-2007年から2010年にわたる映像学部学生を対象とした夏期ワークショップの事例から-2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木岳海
    • 雑誌名

      立命館映像学

      巻: 4巻 ページ: 19-29

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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