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2010 年度 実績報告書

現代中国の司法の正統性に関する実証研究―刑事裁判の目的と裁判制度正統化の論理構造

研究課題

研究課題/領域番号 21730001
研究機関北海道大学

研究代表者

坂口 一成  北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教 (10507156)

キーワード中国法 / 比較法 / 刑事裁判論 / 刑事法 / 裁判の正統性
研究概要

本年度の研究内容は、主に次の2点である。
(1)関連文献の収集・読解
本課題に関係する論文・図書を収集した。そして、特に本年度の主要課題である「裁判統制制度の制度理念・利用目的の析出」に関する資料を優先して読解を進めた。
(1)法的制度である裁判委員会による決定については判決に記述があるはずと考え、主に公式・準公式の裁判例集を対象とした。それへの付議が内部規定で義務づけられている死刑事件に着目したが、その旨の記述は90年代以降逓減している。その理由は次年度の検討課題である。
(2)人民代表大会による裁判の「監督」については、蔡定剣主編『監督与司法公正-研究与案例報告』(法律出版社、2005年)を対象とした。
(3)党委員会・裁判所長等による審査については一般に判決文は出てこないため、主に報道、学術書・論文を対象とした。特に2005年を皮切りに大々的に報道された一連のえん罪事件において、党政法委員会の関与も明るみに出たことに注目した。それらの詳細なフォローは次年度の課題である。
(2)成果発表報告
北京師範大学刑事法律科学院第28期京師刑事法専題論壇(2010年12月28日)にて、「日本学者眼中的中国死刑改革:論有関死刑改革的両個問題」(「日本の学者から見る中国の死刑改革:死刑改革をめぐる2つの問題について」)と題し、「民意」が厳罰を求めていると認識されている今日の中国における、司法レベルの死刑抑制の動きの背景と司法の正統性について報告し、成果の研磨を図った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本学者眼中的中国死刑改革:論有関死刑改革的両個問題2010

    • 著者名/発表者名
      坂口一成
    • 学会等名
      北京師範大学刑事法律科学院 第28期京師刑事法専題論壇
    • 発表場所
      北京師範大学(中国北京)
    • 年月日
      2010-12-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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