• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

帝政期ドイツ夫婦財産法の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730005
研究機関一橋大学

研究代表者

屋敷 二郎  一橋大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (30293145)

キーワード夫婦財産法 / ドイツ民法典 / 法事実研究 / 統計的分析 / エミリー・ケンピン / アルトゥール・マスバウム / 家族法
研究概要

本研究は、帝政期ドイツ(1890~1818年)の夫婦財産法を法制・法理論・法実務・社会的現実など多様な側面から実証的に解明することにより、ドイツ夫婦財産法さらにはドイツ民法典家族法全体の再評価を試み、ひいては現代日本家族法制への寄与を目論むものである。平成21年度の研究実績としては、研究実施計画に即して(1) 帝政期ドイツの「婦人問題」全体における夫婦財産法の社会的位置を解明するため、エミリー・ケンピン編『女性の権利』誌が取り上げた諸問題の分析に着手したこと、(2) 当時の夫婦財産法に関する通俗的理解に接近するため、同じくケンピンによる手引書『既婚ドイツ女性のための法律案内』の分析に着手したこと、(3) アルトゥール・ヌスバウムの法事実研究の分析を通じて帝政期ドイツの法学界における法現実認識の状況を解明したこと、(4) ヌスバウムも注目した夫婦財産登記簿の統計的分析に着手したこと、(5) 関連業績として16~18世紀ドイツの学位論文における夫婦財産法分野の統計的分析を行ったこと、が挙げられる。このうち(3) に関しては邦語論文を共編著『法の流通』に、欧語論文を欧文紀要にそれぞれ発表し、(5) に関しては戦争法分野の統計的分析を分担した周圓との共著論文をセンター年報に発表した。また(4)に関してはドイツ語を母国語とする研究補助者を活用して行ったマンハイム市登記簿のデータベース化や、自らノルトライン・ヴェストファーレン州立文書館で行ったヴッパータール市登記簿のデータベース化によって、統計的分析の準備作業を大きく前進させた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Zwischen dem Katheder und der Rechtspraxis. Arthur Nussbaum(1877-1964)und seine Rechtstatsachenforschung2010

    • 著者名/発表者名
      Yashiki, Jiro Rei
    • 雑誌名

      Hitotsubashi Journal of Law & Politics 38

      ページ: 13-30

  • [雑誌論文] 『16-18世紀法学文献コレクション』の現状と展望-夢路よりかえりて2010

    • 著者名/発表者名
      屋敷二郎・周圓
    • 雑誌名

      一橋大学社会科学古典資料センター年報 30

      ページ: 1-17

  • [学会発表] Die Vorstellung des japanischen Kaisers. Wiedervereinigung geistlicher und weltlicher Macht in der Modernisierung Japans2009

    • 著者名/発表者名
      Yashiki, Jiro Rei
    • 学会等名
      11.Internationalen Rechtsikonographie-Konferenz
    • 発表場所
      ポズナニ大学(ポーランド)
    • 年月日
      20090604-20090606
  • [図書] 「パートIV対流する法-概念実践知総説」「アルトゥール・ヌスバウムの法事実研究」(鈴木秀光・高谷知佳・林真喜子・屋敷二郎共編著『法の流通』)2009

    • 著者名/発表者名
      屋敷二郎
    • 総ページ数
      692-696-873-901
    • 出版者
      慈学社

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi